寝る時に寒いと、たくさん着込んで布団に入ってしまいます。
更に掛布団に毛布。
これでもう寒くない!
と思っている方は、睡眠の質を落としている可能性があります。
暖かくなり過ぎも注意
睡眠時には体温を下げる方向に働きます。
それに反して着込んで寝ると、体温が上がってきます。
暖かく心地よい状態ならよいのですが、掛布団や毛布もありますので、着込み過ぎによりほてりを感じる事もあります。
適温を通り越して、ちょっと暑いなと感じてしまう感覚です。
更に暖房までつけていると、場合によっては布団を蹴飛ばしてしまう事も。
逆に風邪をひいてしまう可能性もあります。
寒くなり始めの時期は注意!
特に注意をしておきたいのは、急に気温が落ちる今の時期です。
今まで暖かかったので、急に寒くなると慣れていない分非常に寒く感じます。
また、気温の差で体調を崩す事を心配するあまり、必要以上に暖かくしてしまうかもしれません。
睡眠の質を考えれば、適切に深部体温を低下させる事が重要になりますので、必要以上に厚着をして眠る事は避けた方が良いでしょう。
手足は温める!
冷え性の人は特に手や足が冷たくなります。
手や足は積極的に温めましょう。
睡眠時に深部温度を下げるには、体の中の体温を血液に乗せて手足まで運び放熱します。
眠る前に手や足がポカポカと暖かくなるのはこの為です。
手足が冷たいという事は血管が縮んでいる為、手足に十分な血流を確保する事が出来ません。
血流を確保する事が出来ないと、放熱する事もできませんから、体温を落とす事が出来なくなるのです。
手足の血管を広げて十分な血流を確保する為に、寝る前には温める様にしましょう。
適切な寝具
夏はタオルケット一枚でお腹を冷やさない様にするしかありません。
後は、エアコンの調節で睡眠時に体温が下がる様に工夫します。
冬は掛布団が必要になりますが、暑過ぎも睡眠には良くないので、寝ている時に暑いなと感じたら、翌日は毛布を無くしたりと調整しましょう。
最適な布団の中の温度は32~34℃と言われます。
温度計が有るなら、布団の中の温度を測ってみる様にしましょう。
温度が高過ぎたり低過ぎたりして、熟睡できていない可能性もありますから。
また、逆に寒いと感じる場合があるかもしれません。
寒い時には掛布団や毛布を追加するかもしれませんが、案外放熱は敷布団から起こるものです。
敷布団を2枚敷くと、今度は柔らかくなり過ぎて寝辛くなったりしますので、保温性の高いマットレスを購入する事を考えてみても良いかもしれません。
寒くなる季節なので、寒さが睡眠の質に影響を与えることが無いように、ちゃんと準備しましょう。