睡眠時間の長い人は幸福度が高い。
これは、まぎれもない事実です。
睡眠時間と幸福度のデータ
Jawboneと言う会社が自社のウェアラブル端末を利用している人のデータをまとめた結果を発表しています。
数十万人と言うユーザーが、睡眠時間の記録とその日の気分を入力します。
1年間のビッグデータを収集し分析した結果、以下のグラフの様になりました。
(Jawboneサイトより引用)
縦軸は幸福度で上に行く程高く、横軸は睡眠時間です。
人が一番幸福度の高いと感じる睡眠時間は8~9.5時間であり、長過ぎても良くない結果になっています。
長時間寝ても幸福度が上がらない場合も
いくら長時間睡眠をとっても、眠りの質が悪ければ幸福度は上がりません。
同じくJawboneのサイトでは、前日の歩数と睡眠時間と幸福度の関係を表に示しています。
縦軸が睡眠時間、横軸が前日の歩数です。
そして、赤色が濃いエリアは幸福度が高く、青色になるにつれ幸福度が低くなります。
このグラフを見ると、歩数が少ないと睡眠時間が十分にあっても幸福度が低いと感じている結果となっております。
前日にしっかり歩くと、同じ睡眠時間でも高い幸福感を得る事が出来ています。
これは、歩行と言う運動で得られた程よい疲労により、睡眠の質が向上したと考えられます。
即ち、質の高い睡眠を8時間程確保する事で、幸福度が上がるという事が言えます。
眠れるから幸せを感じるのか?
このデータからは、質の高い睡眠を8~9.5時間確保する事ができた場合に、幸せを感じる人が一番多いという結果になっています。
即ち「眠れるから幸せ」と感じているのです。
反対に幸せと感じる事が出来ない人は、睡眠時間が短いか、睡眠の質が良くない事もわかります。
これは幸福度の低い人は心に余裕が無く、また悩みを抱えている事も多い為と考えられます。
その結果、考え込んで寝付けなかったり、悩みを解決する為に睡眠時間を削らなければならなくなってしまうのです。
でも、幸福度の低い人は眠れないというのであれば、眠れる人はそもそも幸福度の高い人という事になります。
という事は、十分な時間睡眠が取れるから幸せを感じるのではなく、幸せな状態だからゆっくり睡眠をとる事が出来ると言えるのではないでしょうか?
睡眠時間の長さは幸福度に影響しない?
そう考えると、「睡眠を沢山とれば幸福感が得られる」って話は嘘っぽく聞こえてきますが、本当にそうなのでしょうか?
そんな事はありません。
幸せな人でも、慢性的に睡眠時間が少なくなると精神的な影響が出るのは脳の機能からして当然です。
慢性的な睡眠不足は精神の不安定につながり、それがイライラとなり周りの人に影響を及ぼす事で、周囲までもが精神的に不安定となり傷つけあってしまう事もあります。
逆に、十分な睡眠時間は多少の精神的な不安定さを解消してくれます。
そもそも睡眠とは、心と体の休息と回復が目的なので当然です。
「十分な睡眠時間=心の余裕」と置き換える事も出来ると思います。
忙しい毎日なのに、大事な時間を贅沢にも十分な睡眠時間に費やす事が出来る気持ちの余裕。
睡眠時間を十分確保する事で、脳の回復により得る事が出来る精神的な余裕。
この「意識的に作り出す気持ちの余裕」と「脳の働きにより作り出される精神的な安定」が、自身を取り巻く様々な問題を解決してゆくのです。
先ずは寝る事
幸せを感じる事が出来ないと考えている人は、まず睡眠時間を確保してみましょう。
卵が先か鶏が先かの議論でもありませんが、先ずは質の高い睡眠時間を確保する努力をしましょう。
睡眠時間を確保できる生活は余裕のある生活です。
余裕のある生活をすれば、それだけである程度の問題は解決してしまう事もあります。
悩みで寝付けない方や眠りが浅い方は、この記事をご覧ください。
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