「サプリメントなんて全然意味ないに決まってる。」
「あんなもん健康食品だろ?ただの食品だわ。」
と思っている方。
確かに薬事法では健康食品に医薬品の成分を使う事を禁じております。
でも、「食は医なり」とも言います。
全ての食品には栄養素が含まれており、栄養素が体の中でそれぞれの役割をもって働いている事は事実です。
体に良い食材はわかっている!
体に良い食材って言葉をよく聞きます。
例えば、納豆は含まれる「ナットウキナーゼ」により血液の凝固を防ぐ働きがあります。
牛乳や魚には「カルシウム」が含まれており、摂取する事で骨を強くする事は知っての通りです。
「カリウム」は塩分を体外へ排出するので、血圧の気になる方はバナナを毎日一生懸命食べている人もいるのではないでしょうか?
ニンニクには「アリシン」と言う成分が含まれており、ビタミンB1を含む食材と一緒に摂ればアリチアミンと言う成分に変わり、体内でビタミンB1が長時間にわたり作用する様になります。
(武田製薬のアリナミンはここから開発された。)
また魚介類にはアミノ酸が豊富に含まれており、その中の「トリプトファン」は睡眠ホルモンであるメラトニンの大元となる原料です。
緑茶に含まれる「テアニン」は精神を安定させる作用が確認されておりますし、「カテキン」には抗酸化作用やコレステロールの上昇を抑える作用も確認されています。
牡蠣も多く含まれる「亜鉛」が、夜の夫婦生活を元気にさせてくれる事もよく知られています。
単体の栄養素だけでなく、食材の組み合わせで体への吸収率を上げる場合もありますし、逆に組み合わせでないと効果を発揮しない成分もあります。
ここに挙げたのは一例ですが、テレビで紹介されたりネットで確認した情報を基に、これらの体に良い食材を積極的に使っているのではないでしょうか?
サプリメントって・・・。
サプリメントはこれらの栄養素を抽出し、組み合わせを選択して詰め合わせたものです。
体内でその栄養素が欠乏すると何が起こるのか、その栄養素を多めにとると何が期待できるのか、不足しがちな栄養素のせいでどんな不調が出やすいか。
この様な栄養と体の症状に関しては既に栄養学により分かっている事なので、その症状に対して適切な栄養素を摂取する事で症状は治まります。
この様な場合に特定の栄養素を効率的に補給する為には、サプリメントが最適な選択肢なのです。
本来不足する栄養素は食材で摂取するのが一番の理想ですが、食材では摂取量が限られてしまいますし、そればかり食べると別の栄養素が不足してしまい、偏りがちになってしまうからです。
体に不調をもたらす「外的要因」と「内的要因」
体の不調は外的要因と内的要因に分けられます。
外的要因は、「運動不足」「睡眠不足」「喫煙」「過食」「ストレス」など、自然な生活から離れてしまう事で受ける要因です。
内的要因は上に挙げた「栄養素の偏り」です。
この2つの要因を同時に修正すれば、体の不調を取り除く事は可能です。
食材には薬の様に強制的に臓器の働きをコントロールしたり脳に直接作用する事はありません。
しかし、ある栄養素が不足していた事により十分な働きをしていなかった機能を、バランスよく摂取する事でその働きを取り戻す事は可能です。
「可能です。」と言うより、体の働きとはそういうものです。
従って、上に挙げたような外的要因を除去しつつ、内的要因をサプリメントの摂取で対応する事は、症状を緩和する上で十分意味のある事です。
「ただの健康食品だろ、そんなもん。」
なんて吐き捨てた人には、謝ってもらいたいくらいです。
但し、もう一度言いますが薬ではありませんので、外的要因を取り除く事にもしっかりと対応しなければいけません。
ある程度の時間はかかるもの
また、サプリメントの摂取で症状に対しての作用が直ぐに現れるわけではありません。
これは、例えば糖質制限ダイエットをしても効果が出るのに時間が掛かるのと同じです。
栄養素をコントロールする事で体を変えようとしているのですから、体質改善と同じ事なのです。
これを理解していない人は、数日試して「やっぱ栄養食品なんてダメだわ。」と言ってしまうのです。
ついでにひとこと言わせて!
サプリメントを理解せずダメと言い放つのは自由です。
しかし、サプリメントと薬の違いも理解せずに「このサプリメントは全然効果ない!」なんてネット上に広めて、正確な評価を妨げる。
自分に合わなかったのであれば、自分の置かれている環境がどの様な環境で、どの様なサプリメントの摂取方法で、どの程度の期間継続摂取したのか。
悩みを解決する為に、サプリメント摂取以外にも外的要因の改善努力をしたのか。
その当りの情報も一緒に公開しないとサプリメントの良し悪しは判断できないはずです。
評価を読む人のレベルも低いので、誰かが「ダメ」とコメントすれば、深くも考えずに「このサプリはダメなのか。」と納得してしまう。
でもこの様なクズコメントの裏には、サプリメントを理解して外的要因の改善にも取り組み、じっくりと継続する事で悩みを解決している人も数え切れないほど沢山います。
悩みを解決した人は、わざわざ「良かったです!」なんて書き込みませんよね。
だから、クズコメント一つに皆さんが惑わされてしまうのです。
医者だってサプリを認めている
サプリメントが全く無意味でない事は、医者も明言はしませんが理解している筈です。
私の妻は妊娠した時に、高齢出産だったこともあり、医師から葉酸サプリメントを摂取するように言われました。
「枝豆は葉酸が多く含まれるので、たくさん食べてください。」とか、「ブロッコリーの量を増やして下さい。」なんて言いませんよね。
また、熱が出たり下痢になった時には水分を摂取するように言われて、スポーツドリンクを医者から勧められる事だってあります。
(スポーツドリンクはサプリメントじゃないですが、薬でもありません。)
体の中での働きを理解している人は、必要な栄養素も理解しています。
頭ごなしに否定しないで、そのサプリメントにどのような栄養成分が含まれており、体の中でどの様な働きをするかを理解しましょう。
案外あなたの悩みを取り除いてくれる力を持っているかもしれませんよ。